クリエイターの約半数がインボイス未登録・判断保留!契約書締結率も大幅ダウン?変化するクリエイターの「取引環境」と「課題」を深掘り!

  • 2026/7/31
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契約書締結とインボイス制度の現状

調査結果から見えてきた主要なポイントをいくつかご紹介します。

契約書締結率が大幅ダウン

受注時に「常に契約書を交わす」と回答した割合は、2022年調査の55.8%から2024年調査では36.6%まで大きく減少しています。「たまに交わす」が47.1%で最多となり、「交わさない」(16.3%)も増えている傾向にあります。フリーランスを取り巻く法整備が進む一方で、現場では取引内容の書面化が十分に定着していない実態が明らかになりました。2024年11月に施行されたフリーランス法が、適正な取引慣行の定着につながることが期待されますね。

受注時におけるクライアントと契約書締結の有無

インボイス登録はまだ約半数

インボイス制度への対応について、「登録した」と答えたのは49.9%と、約半数にとどまっています。「登録するつもりはない」(33.6%)と「登録する予定」(16.5%)を合わせると、約5割のクリエイターが未登録または判断保留の状態にあることが分かりました。制度開始からある程度の期間が経っても、対応は一様には進んでいないようです。

インボイス登録の有無

フリーランス法の認知度は高いものの…

2024年11月に施行されたフリーランス法について、「知っている」と回答した人は73.5%と高い水準でした。これは制度施行直後の調査であることを考えると、業界内での周知は進んでいると言えそうです。しかし、一方で「知らない」という回答も26.5%あり、約4人に1人以上は制度を認知していない結果となっています。制度の周知だけでなく、取引内容の明示方法や相談先を含めた実践的な支援が今後さらに求められそうです。

フリーランス法の認知

クリエイターのスキルと働き方の変化

制作スキルより「営業力」に関心アップ!

今後身に付けたいスキルとして、「営業力(交渉・マーケティング)」(379件)が最も多く、「営業力(告知・宣伝・SNS)」(363件)が続きました。良い作品を作るだけでなく、仕事を獲得し続ける力への関心が高まっていることがうかがえます。また、2023年のインボイス制度導入や2024年のフリーランス法施行を背景に、「法律知識(下請法・著作権法等)」への関心も再び上昇傾向にあります。クリエイターが身に付けたいスキルは、専門技術の深化から、営業・発信力、そして制度や市場環境の変化に応じた知識へと広がっているようです。

身に付けたいスキルまたは興味のある分野について

副業はもう当たり前?約半数が実施

副業をしている理由(複数回答)では、「本業の収入だけでは生活できない」が20.9%で最も多く、「スキマ時間を生かせるから」が18.5%、「本業のスキルを活かせるから」が17.1%と続きました。副業は収入を補うだけでなく、専門性を活かした働き方としても定着しつつあることが分かります。

副業について

デジタル制作環境も進化中!

デジタルで作画を行うクリエイターは全体の62.5%で、使用デバイスでは従来のWACOM製ペンタブレットなどに加え、「iPad Pro」の利用が30.1%まで増加しました。制作環境のモバイル化・多様化が進んでいることが見て取れますね。

デジタル端末でのドローイングについて

福利厚生と将来への不安

休暇と健康診断は改善傾向に

「十分に休暇が取れている」と回答した割合は34.3%となり、前回の2022年調査(16.8%)から大きく回復しました。健康診断を「毎年受けている」割合も46.6%に増加しており、休暇の確保や健康管理に対する意識が高まっていることがうかがえます。

休暇について

尽きない将来の不安

仕事や生活における不安では、「いつ収入が減るか不安」(17.0%)、「何歳まで働けるか不安」(16.6%)が、2014年調査から一貫して上位を占めています。「単価が変わらない・安い」(11.3%)という声も多く、継続的な収入の確保や適正な報酬に対する不安が依然として根強いことが明らかになりました。

仕事や生活に関する不安・困っていること

業界団体への期待

業界団体に期待することでは「地位向上に向けた提言活動」や「業務・トラブル相談窓口」など、実務的な支援を求める声が多く寄せられ、クリエイターを支えるセーフティネットへの期待の高さが明らかになりました。

クリエイティブ系業界団体に期待すること

生成AIへの危機感と国への要望

自由回答で最も多かったテーマは「生成AI」でした。無断学習や著作権侵害への懸念、AIの普及による価格競争の激化や単価の下落を危惧する声が多く寄せられています。一方で、「AIを制作ツールとして活用し、新たな働き方を模索したい」という前向きな意見も見られ、生成AIに対する受け止め方は一様ではないようです。

国への要望としては、インボイス制度の廃止・見直しを求める声が最も多く、健康保険や厚生年金などフリーランスの社会保障の充実を求める意見も多く見られました。クリエイターが個人事業主として安心して働ける生活基盤を支える制度への期待が高いことがうかがえます。

まとめ

今回の調査からは、この10年間でクリエイターを取り巻く仕事や働き方、経営環境が大きく変化していることが明らかになりました。インボイス制度やフリーランス法への対応、副業への取り組みなど、フリーランスとして事業を継続するために求められる知識や対応が増え、経営環境がより複雑化している実態が浮き彫りになっています。

JILLAでは今後も継続的な調査を通じて、クリエイターを取り巻く環境変化を把握し、実態に基づいた情報発信と課題の可視化に取り組んでいくとのことです。クリエイターが安心して創作活動を続けられる環境づくりに貢献していく姿勢は頼もしいですね!

次回のクリエイター実態調査(回答募集)は、2026年12月に実施される予定です。

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投稿者プロフィール

いろんなことに興味を持ち、いろいろ試しています。
曲がったことが大嫌いで、噓をつく人は嫌いです。
嘘があふれる世の中で真実を追求する姿勢が大切だと思います。

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