叡啓大学の「卒業プロジェクト」で学生たちが社会課題に挑む!個性豊かな発表に注目
- 2026/3/11
- 自己啓発・学習
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目次:Contents
- 1 個性あふれる口頭プレゼンテーション
- 1.1 クラフト酒を通した地方・日本文化の伝達
- 1.2 「数値管理」からの解放
- 1.3 Implementation of Renewable Energies in Mexico
- 1.4 ADDRESSING PERIOD POVERTY IN SENEGAL
- 1.5 「深層文化の理解を目指す」異文化コミュニケーション教育とは?
- 1.6 Exploring how English medium instruction (EMI) actually works in mixed-proficiency classes: A case study at Eikei University of Hiroshima
- 2 閉会挨拶
個性あふれる口頭プレゼンテーション
6名の学生が、それぞれ15分間の口頭プレゼンテーションを実施。多岐にわたるテーマで社会課題へのアプローチが発表されました。
クラフト酒を通した地方・日本文化の伝達
内田 栞さんは、「クラフト酒」を通して日本文化を再発見する場を提案しました。飲食店でのアルバイト経験から、海外の人に日本文化を伝える際、自身の文化理解が不十分であることに気づいたそうです。大学3年次のインターンシップでクラフト酒に出会い、地域規模での文化理解の機会創出を計画。試飲ワークショップを実施し、クラフト酒が「“これも日本”だと再発見するためのポータブルな文化媒体」であると結論付けました。今後は広島でクラフト酒に触れる機会を増やし、文化への関心を広げる活動を継続していく展望を語りました。

「数値管理」からの解放
小原 崇聖さんは、自身のうつ病経験から「健康の数値管理」への依存と向き合い、「数値に縛られず漠然とした不安と向き合う方法」を検討しました。健康状態を数値で把握する生活が新たなストレスを生んだという小原さんは、「麻雀」のゲーム性とその思考プロセスに着目。麻雀におけるデジタル思考、オカルト思考、アナログ思考の三側面を再定義し、特に理不尽な結果に絶望せず可能性を見出すアナログ的思考プロセスが、自身の生きやすさにつながると結論付けました。後輩たちには、心が疲れたときこそ可能性に目を向け、前向きに進んでもらいたいとメッセージを送りました。

Implementation of Renewable Energies in Mexico
メキシコ出身のBUSTAMANTE ANTONIO Martin Rogelioさんは、来日時に見たソーラーパネルに衝撃を受け、母国メキシコでの再生可能エネルギー普及の遅れに問題意識を持ちました。卒業プロジェクトでは、メキシコでの再生可能エネルギー導入に向けた政策提言に取り組み、財政的な利点を示すためコスト削減の試算を行いました。他国の事例調査も踏まえ、導入成功には技術だけでなく「投資リスクの軽減」に重点を置いた政策設計が鍵となるとプレゼンしました。

ADDRESSING PERIOD POVERTY IN SENEGAL
BA Khadidiatouさんは、故郷セネガルでの深刻な生理の貧困問題に焦点を当てました。高価な輸入品の生理用品が手に入りにくい現状が女子学生の休学につながっていることを高校時代から問題視。一時的な配布では根本解決にならないと考え、再利用可能なナプキンを自分たちで作れる仕組みを提案しました。現地でのワークショップでは、入手可能な素材を使ったナプキンの製作方法や衛生管理を指導。将来的には、学校内に製作機械を備えた拠点を設置し、女子生徒が自らナプキンを作れる環境を整えたいと力強く語りました。

「深層文化の理解を目指す」異文化コミュニケーション教育とは?
岡野 穂乃香さんは、海外留学経験から、異文化コミュニケーションにおいてマナーやルールだけでなく、その背景にある「深層文化」の理解が重要だと考え、より良い異文化コミュニケーション教育について分析しました。既存の異文化理解ゲームを改良し、参加者が自国のマナーと価値観を調べて「マナーカード」を作成するワークショップを実施。自文化の再認識や他文化への関心の高まり、相手を尊重する態度の変化などの効果を確認しました。今後は、より実践的な異文化コミュニケーション教育の確立を目指す必要があるとまとめました。

Exploring how English medium instruction (EMI) actually works in mixed-proficiency classes: A case study at Eikei University of Hiroshima
吉本 考希さんは、叡啓大学のEMI(英語開講授業)における学習効果について調査しました。学生の英語力に差がある環境で、EMIが日本語授業と比べてどのような効果をもたらすかをインタビューを通して分析。学習成果はおおむね同等である一方、EMIでは異文化間の対話が活発になり、社会階層や人権差別といった倫理的課題について、より多角的で深い議論が生まれる傾向が見られました。英語力だけでなく、学生アシスタントの支援や学生同士の協働、自己学習の機会を活かした主体的姿勢が学びの質を左右すると指摘しました。

閉会挨拶
石川雅紀ソーシャルシステムデザイン学部長による閉会挨拶が行われ、盛況のうちにプレゼンテーションは幕を閉じました。

学生たちの熱意と探究心から生まれたプロジェクトは、社会課題解決への新たなアプローチを示唆していました。今後の彼らの活躍に期待が高まります。
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