OCHABIが創立70周年で大変革!「合格者数非公表」で創造性教育を再定義へ

  • 2026/5/5
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創立の原点「よく観ましょう」に立ち返る

OCHABIは、生物学者の服部廣太郎さんと、その息子で人権活動家の服部親行さんによって創られました。彼らが大切にしたのは「よく観ましょう」というシンプルな言葉。戦後の日本で、失われつつあった「感性の豊かさ」を取り戻すため、アートを通じて「自ら価値を見出すフィールドワークの姿勢」や「多様な価値観を尊重し、自分の感性を信じるリベラルアーツの姿勢」を育むことを目指したんです。

ところが最近の美術教育の現場では、技術の習得や進学実績ばかりが重視され、「創造のプロセス」そのものへの評価が二の次になってしまう傾向があるそうです。特に美術系の予備校では、授業料の割引競争や合格者数の誇示がエスカレートし、「教育の質よりも数値が優先される」という状況が生まれていました。

「合格者数非公表」で教育を競争から解放!

OCHABIは、こうした状況が教育を歪めていると考え、御茶の水美術学院において、今年度から合格者数の公表を行わないと決めました。これは単なる広報戦略の変更ではなく、教育を「競争の指標」から切り離し、数値による比較競争の枠組みから卒業するという、強い意思表示なんです。

「進学」とは、必ずしも難関校に入ることだけではありません。多様性を尊重し、学ぶ人自身が選んだ道に進むことにこそ価値がある、と学園は考えています。

美術教室で制作する学生たち

木炭と制作風景

各教育機関の新たな挑戦

OCHABIの各教育機関も、それぞれ新しい指導方針を打ち出しています。

御茶の水美術学院

創立当時の構想に立ち返り、美術系大学の総合型選抜の状況も踏まえ、受験指導を「アートをリベラルアーツとして学ぶ」教育へと再定義します。「よく観ましょう」の精神に基づき、現実から問いを立てる「創造性」を育成。情報や技術が高度化する現代に不可欠な「問いの設定力」と「意思決定力」を身につけることを軸にカリキュラムを進め、創造性教育機関としての機能を強化します。もちろん、今年度から合格者数の公表は廃止されます。

御茶の水美術専門学校

サーキュラーエコノミーの実現を目指し、アート、デザイン、マーケティング、サイエンスなどを融合させた課題解決型学習(PBL)を実践し、職業教育を再定義します。学生が持続可能性と経済活動を統合的に捉えられるよう、同じ志を持つ企業や団体と連携し、社会全体で学生を育てる環境を整えるそうです。これを通じて、持続可能な世界を追求する教育機関として、さらに機能強化していきます。

アートジム

アートを一部の人だけの特権ではなく、すべての人々に開かれた文化の基盤として再定義します。年齢、職業、経験に関係なく創造活動に参加できる環境を作り、文化を消費するだけでなく、自ら創造していく「生涯教育」を再設計します。世代を超えて創造性をアップデートし続けられる場として、個人の内面的な価値創造をサポートし、「文化を創造」して発信する機能を持つ教育機関へと進化します。

OCHABIは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)やジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)の会員として、持続可能な環境や社会の実現に向けた教育を推進しています。

OCHABIロゴとスローガン

教育の独立性と未来への期待

教育は、市場や政策に流されるものではなく、学ぶ人自身が価値を創造し、未来に責任を持つ営みであるべきだと学園は強調しています。文化が軽視され、効率性やコスト削減ばかりが優先される傾向が強まる現代において、OCHABIは教育機関としての独立性を保ち、独自の思想に基づいた教育を続けると宣言しています。

OCHABIは今後、創造性教育を社会に実装するための具体的な取り組みを段階的に発表していくとのこと。今後の展開がとても楽しみですね!

学校法人概要

  • 名称: 学校法人服部学園

  • 創立: 1955年

  • 代表者: 理事長 服部 元

  • 所在地: 東京都千代田区神田駿河台2丁目3番地29

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投稿者プロフィール

いろんなことに興味を持ち、いろいろ試しています。
曲がったことが大嫌いで、噓をつく人は嫌いです。
嘘があふれる世の中で真実を追求する姿勢が大切だと思います。

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