愛知大学の英語授業にAI講師が本格導入!「読む」だけでなく「話す」力を鍛える新しい学習モデル
- 2026/2/7
- 英会話、語学
- 愛知大学の英語授業にAI講師が本格導入!「読む」だけでなく「話す」力を鍛える新しい学習モデル はコメントを受け付けていません

目次:Contents
大学の語学教育が抱える「インプット偏重」の課題
日本の大学における語学教育、特にReadingやListeningの授業では、英文記事の読解や聴解といったインプットが中心になりがちです。学生が新しい単語や表現を学んでも、限られた授業時間の中で全員が実際に使って話すアウトプットの機会を十分に得るのは難しいと、多くの教員が感じています。三川教授のクラスでは、この課題を解決し、Economist誌などで得た知識を実際に英語で話して定着させる学習サイクルを実現するため、DOUのAI講師が導入されました。
AIが学生一人ひとりの「思考のパートナー」に
この取り組みのポイントは、学生が授業中に直面した「個別の学習履歴」をデータ化し、AIの指導に反映させた点にあります。このAI講師は、ChatGPTをベースとした大規模言語モデルに、DOU独自の学習ログデータベース「キャリアパスポート」を組み合わせることで、学生一人ひとりの思考プロセスに寄り添う「言語化支援者」として機能します。
具体的な仕組みは次の通りです。
- 学習履歴のデータ化:学生は授業中、Economist誌の中で「読めなかった単語」「聞き取れなかった箇所」「特に関心を持ったニュース」などをDOUのシステム(キャリアパスポート)に記録します。
- パーソナライズされたAIセッション:ChatGPTがキャリアパスポートに蓄積されたデータを参照し、AI講師へと進化します。「あなたが気になった〇〇の記事について話しましょう」「先週つまずいた単語を使って文を作ってみましょう」といった、その学生に合わせた対話セッションを展開します。
これにより、汎用的な英会話ではなく、授業の延長線上にある「自分事化されたスピーキング練習」ができるようになりました。

実証実験で確認された「話せる」実感
約3ヶ月間の実証実験に参加した学生へのヒアリングから、Reading授業とAIスピーキングの連携による具体的な効果が確認されました。
-
「単語帳」を超える語彙定着:従来の単語帳による暗記学習と比較して、AI講師との対話の中で実際に単語を使うことで、定着率が格段に上がったという声があります。これは、授業で学んだ単語(Input)をAI相手に即座に使う(Output)サイクルが、記憶の定着を強化していると考えられます。
-
心理的安全性が「話す勇気」を醸成:対人だと緊張するけれど、AI相手なら失敗を恐れずに話せるという意見も聞かれました。肯定的なフィードバックで自己肯定感が高まり、声が大きくなった学生もいたそうです。Reading中心の授業でも、AIを介することで心理的ハードルを感じずにスピーキング力を磨けることがわかりました。
-
ニュースへの関心が自律学習を促進:自分が選んだニュース記事を題材にAIと話すことで、授業外でも関連情報を自分で調べるようになった学生もいました。受動的な学習から、知的好奇心に基づく自律的な探究学習へと学生の学習態度が変化したことが伺えます。
愛知大学経済学部の三川克俊教授からは、「教室内では周囲の目もあり、英語を話すのを躊躇してしまう学生がほとんどですが、AI講師ならば全く遠慮はいりません。個別の質疑応答に時間を気にせず対応できるので、教員の負担を大幅に軽減できました。」というコメントがありました。

今後の展開と新しい語学教育モデルの構築
今回の実証実験では、語彙学習の深化のための改善要望も寄せられました。DOUでは、これらのフィードバックをもとにシステムのUX(ユーザー体験)改善を進めています。
次年度の本格導入以降は、AI講師が持つ「スキル定点観測機能」を活用し、語彙力や発話量の変化といった定量的な成果検証も進められる予定です。DOUは今後も、「教室での学び(Input)」と「自宅での実践(Output)」をデータでシームレスにつなぎ、公的教育機関における新しい語学教育モデルの構築をサポートしていくとのことです。
実証実験参加校を募集中!
DOUは、AIを活用した教育の質的転換を共に推進する教育機関を募集しています。学習ログと連動し、継続的な成長を定量的にサポートする「AI講師」は、教育現場が直面する人材・時間不足の課題を解決し、学生一人ひとりの学習成果を最大化する新しい教育モデルを提供します。
来年度からの定量的な共同実証研究に興味がある大学・高校経営層、語学教育関係者の方は、DOUの公式サイトからお問い合わせください。
DOU公式サイト
また、今回のAI講師について学べるウェビナーも開催されます。ChatGPTを活用した語学教育の事例や、教育の質を最大化する方法、学生の活用シーンなどを知る良い機会です。
開催日時:2026年2月27日(金)13:00〜14:00(オンライン開催/参加無料)
このウェビナーは、大学・短大・専門学校・高校の語学センター/語学教員/塾・英会話スクール講師の関連者限定での開催です。興味のある方は、ぜひ参加を検討してみてください。
株式会社DOUについて
株式会社DOU(旧:株式会社PitPa)は、「育成機関と協働し、多様な変革者を輩出する」をミッションに掲げ、デジタル証明書を基点とした事業を複数展開しています。キャリアパスポートを活用した人材開発及び採用支援事業では、千葉工業大学をはじめとした大学やNPO団体、企業と連携し、学生の新たなキャリア形成の機会を創出しています。






























